ジュース1杯がからだに及ぼす影響について米国バージニア大学からの研究報告。
たった1杯のジュースが、あなたの体型に影響を与えることはあるだろうか?考えてみよう。米国バージニア大学の研究によると、高カロリーの飲み物ほんの 1 杯を水に置き換えることで、体重を減らすことができるとともに全般的な健康増進ができるのだという。ジュース類やエナジードリンク、砂糖入りのコーヒーなどの甘い飲料に由来する余分なカロリーを消費すると、体重増加や肥満、同様に 2 型糖尿病や心血管疾患のリスクのリスクを高める可能性がある。今回の研究では、8 オンス(約 236ml)の加糖飲料を同量の水に置き換えた場合の効果について、モデル化して検討した。結果、加糖飲料を水に置き換えることで、普段加糖飲料を飲んでいる人においてはエネルギー摂取量と肥満の有病率を低下させられることが示された。「加糖飲料を毎日 1 杯飲んでいた人が、これを水に置き換えるとすると、飲み物由来のエネルギーは総摂取エネルギーの 17%から 11%まで抑えることができるとわかりました。たとえ加糖飲料をもっと飲んでいる人であっても、水への置き換えによる恩恵を受けられます。飲み物由来のカロリーを 25%以下にすることができるのです。」研究者のダフィ氏は話す。これにより、コレステロール値を改善し、高血圧リスクを低下させ、また男性では血圧低下との相関が示されたという。
1日にどれだけ飲んでいますか?
みなさんは1日にどれくらいの水分を摂っていますか?また、どんな物を飲んでいますか?日本では、厚生労働省が推進している「健康のために水を飲もう」推進運動で、1日あたり成人で約2.5Lの水分摂取を勧めています。産まれた時は、身体の約70%が水分とされ、年齢とともに水分量は約50%程まで減少しますが、成人でも身体は約60%は水分でできています。水分は5%失うだけで、脱水症状や熱中症などの症状が現れるとされています。さらに20%失うと死に至るとまでされ、私たち人間にとって必要不可欠なのが水分です。
1日に飲用水で摂るべき量は2.5Lより少ない!?
前述したように1日2.5Lと聞くと、多く感じる方もいたのでは?1日あたり2.5Lが推奨されているのは、排泄物や汗などで1日あたり2.5Lは失われているため、その量が推奨されていますが、私たちは食事からも水分は摂取しています。その量は約1Lとされ、その他にも体内で作られる水が0.3L程とされています。そのため、実質約1.2L程を飲用水としての摂取が飲み水として摂取すべき量となります。最初にも質問しましたが、1日に飲む水分量のうち、その中でも水はどれくらい飲んでいますか?意外と水。として飲んでいる量が少ない方の方が圧倒的に多いかと思います。炭酸飲料やジュース、清涼飲料水。コーヒーやビール。みなさんそれぞれ好きな飲み物はあると思いますが、それらには多くの糖分が含まれており、体重増加や生活習慣病などの要因となります。甘いものは普段食べないから、という方も実は飲料水により、知らず知らずのうちに多量の砂糖やカロリーを摂っている場合があります。
効果的な水分摂取方法とは?
なかなか、水として飲むと1.2Lでも飲めない。という方もいるかと思います。厚生労働省の調査によりますと、平均的には、あとコップ2杯の水をプラスすれば1日に必要な水分量を確保できるとされています。水分補給をするのにも、効果的なタイミングがあります。それは、起床時・入浴後・就寝時です。起床時は寝ている間に失われた水分補給として、入浴後は意外と汗をかいているので、その失われた分の水分補給。就寝前は、夜中トイレに起きたくないから…と控えてしまいそうですが、寝ている間に水分が失われ、血液がドロドロになるのを防ぎます。そこで、コップ1杯ずつは摂取するのがおすすめです。それだけでも、コップ1杯約200mlなので、1日の水分摂取量の半分600mlが摂れます。それ以外は、日中小まめな水分補給を心がけましょう。研究でもあるように、糖分の入った飲料は様々な疾患の要因になるほか、コーヒーやビールなどは利尿作用が高く、摂取しても尿として排出されやすいのも特徴です。効果的な水分補給には、水や麦茶などのノンカフェインドリンクがおすすめです。
まとめ
市販の清涼飲料水や砂糖のは入ったコーヒーなどは、自分で入れた砂糖と比べ、目に見ないので、知らず知らずのうちに多量の砂糖を摂取している可能性があります。いつもの水分補給方法を少し変えて、水にするだけで、身体も喜ぶ健康への第一歩と言えそうです。
厚生労働省→「健康のため水を飲もう」推進運
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/topics/bukyoku/kenkou/suido/nomou/index.html
Author Profile
- 栄養士 / ベジフルビューティーセルフアドバイザー / ジュニアファスティングコンシェルジュ
- 美容業界にて内外美容アドバイスを行った後、不妊治療専門クリニックにて妊活中の方に食事のアドバイスなどを行う。現在は育児の傍ら、美容や健康、女性特有の悩みなどに対し、食事からのアドバイスを提案している。
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