最近疲れやすい、風邪をひきやすい、からだの冷えが気になるなど思いあたる症状がある方、ここはしょうがの出番かもしれません!しょうがは平安時代から風邪薬として用いられたともいわれています。今でも漢方薬に使われていたり、しょうが専門店ができるほどしょうがの健康効果はいろいろなところで注目されていますよね。今回はそんなしょうがのパワーについてお伝えしていきます。
しょうがの効能、ここがすごい!
しょうがには辛み成分のジンゲロール、ショウガオール、カプサイシン、香り成分のジンギベロール、クルクミンなど薬効成分が約400種類以上あります。それらの相互作用によって私たちのからだに様々な効果を生み出しています。代表的なものをいくつかご紹介します。
①冷えの改善
ジンゲロールなどによって血行が促され、からだを芯から温めてくれます。加熱したり乾燥させることでさらにその効果は高まります。
②免疫力UP
白血球を増やしその働きを促進させます。有害物を無毒化したり、抗菌作用もあるので病気になりにくいからだをつくります。
③血液をサラサラにする
血小板の粘り気を抑えて血液をサラサラにします。血栓をつくりにくくして動脈硬化や高血圧の予防にも効果的です。
④解毒作用
代謝を促し血液循環をよくして細胞本来のちからを高めます。発汗、排尿、排便などが促進されるのでからだにたまった毒素を排出してくれます。
⑤抗酸化作用
からだの老化の原因となる活性酸素を取り除き、老化現象や病気の予防に役立ちます。
そのほかにも消化吸収をアップしたり、血中コレステロール値の低下、脂肪燃焼作用、解熱作用、うつ病予防・改善、生殖機能改善などしょうがの効果はじつに多様ということがわかります。
しょうがのおすすめ摂取方法
しょうがは1日8~10gを目安に摂るといわれています。ただ厳密な基準はありませんのでその日の体調に合わせて調整するようにしましょう。おおよそ大人の親指の第一関節まですりおろした場合は小さじ2杯が目安です。
加熱することで辛み成分のひとつであるジンゲロールは30℃を超えると発汗作用を促してショウガオールに変化。体内で生み出すエネルギーを増やす作用がありその効果は食後約3時間は継続するといわれています。お味噌汁や紅茶に加えたり、シンプルに生姜湯にするのもおすすめです。しょうがの栄養素は皮に約7割含まれているのでよく洗って皮ごと使うと効果が得られやすくなります。乾燥したしょうがにも温めたしょうがと同じ働きが期待できるので外出先ではしょうがパウダーを使うのもおすすめです。
しょうがを使ったおすすめレシピ
レシピ①:風邪撃退!おろし生姜のあったかうどん
https://kenko.cookpad.com/recipes/5569
【簡単】生姜香る大根の葉生ふりかけ♡
http://cookpad.com/recipe/3592248
まとめ
しょうがには私たちのからだのあらゆる不調を改善してくれるチカラがあります。今はコンビニやスーパーなどでもしょうが関連の商品が多く並んでいるので手に入りやすくなっています。花粉症の予防になるという報告もあるので、お気に入りを見つけてみるのもいいかもしれませんね。毎日しょうが生活で健康的なからだをつくっていきましょう!
Author Profile
- 管理栄養士
- 2010年管理栄養士を取得。社員食堂栄養士、栄養相談員、商品開発など経験するなかで「食べたものが自分をつくっている」ということを改めて実感し、食に関する知識や栄養のバランスがとれた食事の大切さを日々発信している。食いしん坊の1児の母。
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