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糖尿病予備軍、夜は炭水化物は控えめに

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耐糖能異常のある男性では、夕方以降、でんぷんと砂糖を含む食品を多く摂取することが、血糖調節に悪影響をおよぼすこと、また、対して健康な人では、炭水化物摂取のタイミングは血糖調節に重要な役割を果たさなかったものの、一日のうちでも時間帯により耐糖能が低下することが確認された、というドイツ栄養学研究所からの研究報告がありました。

 

この栄養調査によると、耐糖能異常のある人では、いわゆる体内時計が高炭水化物食への反応に影響するとのことである。食事Aでは、参加者は、朝から午後1時半までは高炭水化物食を摂取し、午後4時30分から午後10時までは高脂肪食を摂取した。食事Bでは、参加者は、午前中は高脂肪食を摂取し、午後および夕方以降は高炭水化物食を摂取した。研究チームは、食事Aまたは食事Bに変えたことに伴う、参加者の代謝量の変化を調べた。「私たちの研究が示唆するように、少なくとも耐糖能異常がある男性では、高炭水化物食を食べる時間帯が影響している。2種類の食事による血糖値を比較すると、食事B摂取後の血糖値は、食事A摂取後の血糖値に比べ、平均7.9%高かった。興味深いことに、健康な男性ではこの影響を観察できなかった。とはいうものの、一般に、健康な人と耐糖能異常がある人いずれにおいても、一日のうちでも時間帯により耐糖能が低下することが確認された。しかしながら、糖代謝異常がある人で、はるかに顕著な影響がみられたのである。」と筆頭著者のケスラー氏は述べている。さらに、研究者らは、このような影響を受けた男性において、消化管ホルモンの分泌の変化も観察した。これらの消化管ホルモンは、糖代謝つまり体重の調節に関与し、特定の概日リズムの影響を受けて分泌される。したがって、耐糖能異常がある人において、健康な参加者とは対照的に、これら2つのホルモンの血中濃度は、午後に、耐糖能の顕著な低下も伴い、有意に減少した。これらのことから、糖尿病の専門医ルドビッヒ氏と科学者ピボバロワ氏は、特に耐糖能異常のある人は体内時計を正しくセットするとともに夕方以降の高炭水化物食は避けるべきとしている。出典は『サイエンティフィックレポート』。(論文要旨)

 

耐糖能異常とは

ヒトの血液中には、主なエネルギー源となるグルコースが存在しています。通常、食後は、糖質の消化・吸収によって血糖値が上昇しますが、インスリンなどによって血中のグルコース濃度は調節され、一定の値に保とうとする機能が働きます。この処理能力のことを耐糖能とよびます。インスリンの働きで、グルコースはエネルギーとなり、余れば筋肉や脂肪組織へと運ばれていきます。ところが、常に糖質を摂ることで膵臓が疲弊してインスリンが出にくくなったりききが悪くなるなどして耐糖能が低下してしまうと、血中には高濃度のグルコースがたまったままとなります。この状態を耐糖能異常といいます。グルコースはたんぱく質と結びつきやすい性質をもちますが、糖化したたんぱく質はさらにAGEという物質に変化します。AGEは、強い毒性を持ち、老化を促進させる原因物質であるといわれています。このように、高濃度のグルコースは生体に悪影響を及ぼしていきます。

 

体内時計をリセットするには

体内時計は、朝日がのぼれば目が覚めてお腹がすき、食事をして日中活動し、夜日がおちれば自然と眠くなる、という自然なリズムを司ります。この体内時計は、睡眠時間の乱れなどによっても簡単に狂いやすいといわれています。体内時計が狂うと睡眠時間にも影響がでます。良質な睡眠をとれないことで、成長ホルモンの分泌を妨げるとともに、食欲増進ホルモンの分泌も促進されるといわれています。この体内時計をリセットするには、どんなに眠くても朝日を浴びること、そして、夜はしっかりと暗くして、夜であることを視覚的に認識することが大切です。そして、起床・食事・入浴・就寝などの時刻を毎日同じにすることで、体内時計が整ってくるといわれています。さらに、少なくとも週に1、2度は身体を動かす習慣をつけることもおすすめです。

 

まとめ

この栄養研究により、耐糖能異常がある人は体内時計が狂っていることが多く、さらに夕方以降の糖質の摂取が血糖値上昇に影響を及ぼしていることがわかりました。現在耐糖能が正常な人でも、体内時計が狂うことで、将来的に耐糖能異常に陥いりやすくなることも十分に考えられます。耐糖能異常がある人も正常な人も、規則正しい生活を取り戻して体内時計をリセットすること、夕方以降の糖質摂取に注意深くすることが大切です。

Author Profile

Tsukiko管理栄養士 / フードスタイリスト
食品メーカーでフードスタイリング・食卓分析・商品企画などの経験を積んだのち、フリーの管理栄養士として、栄養指導やダイエットカウンセリングのほか、健康関連のコラム執筆、レシピおこし・料理写真撮影など幅広く活動中。
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