お酢がからだに良いというのはなんとなくわかっているけれど、実際どのような働きがあるかご存知ですか?健康づくりやダイエットにはもちろん、料理もおいしくさせるパワーがお酢には隠されています。今回は知れば毎日とりたくなる、お酢について詳しくお伝えしていきます。
お酢がもたらす健康効果
お酢には以下のような健康効果が期待できます。
①内臓脂肪を減らす
毎日継続的にとることで、内臓脂肪だけではなく、体重やBMI、腹囲を下げることさようがあることも確認されました。
②高めの血圧を下げる
お酢の主成分である「酢酸(さくさん)」が血圧を下げてくれ、クエン酸という成分が塩味を引き立てるので減塩につながり、結果血圧を下げることにつながることが分かっています。
③血中脂質(血液中のコレステロール、中性脂肪)を下げる
血中脂質は動脈硬化の大きな原因になります。毎日お酢をとることで、酢酸が血中脂質を低下させる働きがあることが分かりました。
④食後の血糖値上昇を緩やかに
急激な血糖値上昇が繰り返されると、糖尿病につながる恐れがあります。お酢を使った料理や飲み物を食卓にとり入れることで、食後の血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。
⑤カルシウムの吸収率UP
お酢の主成分、酢酸にはカルシウムを体内に吸収しやすくする働きがあることが分かっています。
⑥疲労回復をサポート
お酢をとることで、エネルギー源となるグリコーゲンが補充されて、からだの回復を手伝ってくれます。
お酢はどのようにとればよいの?
ではお酢は1日どのくらいを目安にとればよいのでしょうか。
答えは「大さじ1杯(15ml)」です。酢の物やお酢のドリンクに使うのもよし、煮物や炒め物にかけるのもOKです。油を使った料理や炒め物、脂質が気になるラーメンに入れたり、お肉料理にかければさっぱりといただけます。夏場食欲が落ちているときなども、酸味をきかせることで食欲UP!小さじ1ずつを3食に分けてでも良いですし、1日のうちどのタイミングでとっても良いので毎日大さじ1杯を続けることが大切です。
おすすめレシピ
鶏手羽元のさっぱりお酢煮☆
http://cookpad.com/recipe/1192007
鶏手羽元に酢を入れて煮ると、骨の中のカルシウムが肉や煮汁に溶け出し、酢を入れなかったときと比べてカルシウムやコラーゲンがより多く摂取できるようになります。魚の場合も同様です。
超簡単!本格!まろやかカラフルピクルス
http://cookpad.com/recipe/3841647
常備しておけばお酢を手軽にとることができます。カラフルな野菜とお酢の効果でからだの中からきれいになれる一品。
他にもあった!お酢の活用法!
・彩りをよく仕上げたいときに
すぐに変色してしまう、ごぼうやレンコンなどアクの強い野菜はお酢を入れてから煮ると、白く仕上がる。新しょうがやみょうが、紫キャベツなどはお酢でつけたり、和えたりすることでアントシアニンという色素が反応して、赤いきれいな色が出る。
・お肉をやわらかく
お肉を煮る際にお酢を加えて煮ると、お肉のたんぱく質を分解してくれるので柔らかく仕上がる。
・食中毒予防
お酢には防腐、静菌効果があるので、お弁当のおかずや保存食などに加えると食材がいたみにくくなります。
まとめ
お酢には健康をサポートする力、食事をおいしくする力があります。最近ちょっと血圧が、お腹まわりが気になるという方、食卓に並んでいるお塩やお醤油の隣に、お酢もおいて毎日大さじ1杯で健康なからだづくりを始めていきましょう!
参考文献
ミツカン社員のお酢レシピ 幻冬舎
Author Profile
- 管理栄養士
- 2010年管理栄養士を取得。社員食堂栄養士、栄養相談員、商品開発など経験するなかで「食べたものが自分をつくっている」ということを改めて実感し、食に関する知識や栄養のバランスがとれた食事の大切さを日々発信している。食いしん坊の1児の母。
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