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今回は、『一定以上の体格指数(BMI)を肥満とする従来の定義よりもっと、広い見方をしてほしい』―米国クリーブランド・クリニックの研究を紹介。
BMI は筋肉と脂肪を区別できず、代謝的な問題を見落としてしまうことがあるため、腹囲や人種などを考慮して包括的な判断をする必要があるとしている。従来の肥満診断基準ではとらえきれなかった、体重に関連した健康上の問題を認識・管理するための肥満分類モデルを使うよう、クリーブランド・クリニックの研究者らは医師たちへ勧めている。彼らは、BMI が30 以上(日本では25 以上)を肥満とする従来の定義よりもっと、医師らが広い見方をするようにと主張している。
論文の筆頭著者のチェテイン氏の話によると、「BMI は除脂肪筋肉量と体脂肪量を区別していません。そのため、それぞれの患者の体重の認識を歪めかねないのです。」
~中略~
この研究では人種による差についてもふれている。BMI が22~25 であるとき、アジア人は白人に比べて2型糖尿病リスクが2倍以上になるという。また、BMI が正常であっても、代謝的に肥満または過体重である人を識別するために、腹囲測定をすることの潜在的有用性を増強する結果となった。
BMIを健康上の指標にする1つの理由は、過去の膨大な研究における病気等の因果関係のデータがあるからだと言われています。身長と体重だけでは本当の意味での健康を計ることはできないのは間違いないですが、だからといって無視できるものでもありません。まずは、自身の身体の状態を正しく把握して、将来のリスクがどの程度あるのかを考えてみるのがオススメです。
出典
リンクDEダイエット,『BMIだけで肥満と決めないで』
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